爆笑問題太田光が「インパルスの板倉が書いた『トリガー』って小説があるんだけどね。これがメチャクチャ面白い」って言ってたので読んでみました。

2013年 2月 6日

爆笑問題太田光が「インパルスの板倉が書いた『トリガー』って小説があるんだけどね。ハードボイルドなんですよ。それで、これがメチャクチャ面白い」って言ってたので読んでみました。

以下爆笑問題太田光談

インパルスの板倉が書いた『トリガー』って小説があるんだけどね。ハードボイルドなんですよ。それで、これがメチャクチャ面白い。

近未来の話なんだけどね、各都道府県に『トリガー』と呼ばれる人々が配置される。その人たちは拳銃の携帯が許可されていて、自由に撃って良いっていう法律が出来るんだ。それで、『トリガー』たちは公共のルールに違反するような、道徳的に悖(もと)っている人たちを撃ったりする。電車の中で騒いでいるような奴らをね。

それで、各都道府県ごとのストーリーがオムニバス形式で書かれているんだけど、見事だね。…芸人って言うのは何なんだろうね。板倉に訊いたら、読書家でもないし、文章を書いたこともない。でも、書き方がプロ。そもそも、設定が面白い。その上で、善悪とは何か、っていうテーマがきちんと書かれている。

国家が保証している正義なんだけど、『トリガー』の中には権力に溺れる奴もいる。その一方で、善悪というものを考えて、なかなか撃てずに逡巡する奴もいる。その先には、武力で平和が実現できるのかっていうテーマに繋がる。

その描き方が、片側だけじゃないんだよ。本当に深い描き方をしている。それが凄いんだ。最近のハードボイルドの中で、普通の小説家と遜色ない。むしろ、かなり面白い部類に入るんじゃないだろうか」と語っていた。

文章は口語的文章で読みやすかったです。内容もオモシロイし、感情的に共感できる部分が多い上に、さすが芸人という構成まで良かったです。劇団ひとりの小説「陰日向に咲く」と似たような作りのような気もするけれど、随所にインパルス板倉らしさが出ててイイですヨ。

+ 重松清の小説『カシオペアの丘で』上下巻読了!R35世代の人生のバイブルに勝手に認定しますヨ。好きな人には無理矢理にでも読ませたいw!

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+ スキーヤー、スノーボーダーなどウィンタースポーツ好きにおすすめ!ベストセラー作家 東野圭吾の、スキー場を舞台にしたサスペンス小説『白銀ジャック』。

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+ ドリフのコントは、いかりや長介作など…今まで考えた事もなかったザ・ドリフターズの裏側を知れる、いかりや長介の自伝「だめだこりゃ」を読了。

+ 伊坂幸太郎の最新刊「あるキング」もやっぱり伊坂氏らしい伝記的小説でした。プロ野球選手になるべく育てられた男の伝記。

+ 大人の夏の夜の読書におすすめ!辻村深月氏の著書「ぼくのメジャースプーン」を作家石田衣良氏が読売新聞で絶賛してたので読んでみました。

+ 映画アヒルと鴨のコインロッカー、重力ピエロ、死神の精度、ラッシュライフ、ゴールデンスランバー 原作者伊坂幸太郎の小説、勝手におすすめ面白ランキング。



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