約70年前アメリカ人で牛乳を最もよく飲んだのはどんな人たちか?が興味深い、深層心理で消費者インサイトを見抜く「価値創造型プロモーション」読了。

2012年 2月 8日

先日の日経MJで紹介されていた深層心理で消費者インサイトを見抜く「価値創造型プロモーション」〜買い物客はそのキーワードで手を伸ばす、を読了しました。

導入部分で書かれていた「今から約70年前、アメリカ人で牛乳を最もよく飲んだのはどんな人たちか?」という問に対する話がとても興味深かったです。正解は…。

Q. 今から約70年前、アメリカ人で牛乳を最もよく飲んだのはどんな人たちか?

A. 戦場に赴いて胃腸の調子が悪くなった兵士たち

だったそうです。たくさんの兵士が牛乳を欲しがる理由を心理学者が調べると、彼らは無意識のうちに家族のぬくもりを欲していたと…。yokoyamaも徹夜明けのボッーとした午後にホットミルク飲みながら観葉植物をながめるというおじいちゃんみたいなことを最近ちょくちょくやるんで、このホッとしたい感じなんとなく共感できました。(まあレベルが随分とアレですが…)

この本の中には、人間が無意識的にとる行動の裏側に訴えかける「プロモーション例」がいくつも紹介されていて、読んでいてとても興味深かったです。人の深層心理をのぞけるとともに、自分はこういうプロモにはひっかからないようにしよう…とかね。ケーススタディ本としても面白かったです。

ちなみに、次に狙っている本は、マックからマックへ(アップル日本の社長から日本マクドナルド社長)転身した原田 泳幸氏の著「勝ち続ける経営」です。

こちらも日経MJで紹介されていたのですが「お客様の言うことと実際の行動は全く違う」という考えから、これだけ健康志向の現代にあって、マクドの高カロリーハンバーガーが大ヒットした氏の経営戦略本らしいです。面白そうでしょ。

+ 思わずホント!?ときいてみたくなるような、おもちゃメーカーがクリスマス後の売上ダウンを改善するために仕掛けたプロモーション

+ たった二言のやりとりで「コレは騙されちゃう…」という寄付勧誘コミットメントテクニックが興味深い。「人はなぜ動かされるのか?〜影響力の武器」より。

+ 2004年発行著書 広瀬弘忠「人はなぜ逃げおくれるのか〜災害の心理学」読了。緊急時ヒトはどういう心理状態に陥ってしまうのか…がとても興味深い名著。

+ デザイン・コンサルティング会社の取組みを紹介した書籍『発想する会社!~世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』読了。米ABCTVで特集された”Nigitline Deep Dive”ムービも。

+ 5ドルを元手に2時間で600ドル!ってスゴイアイデア…ティナ・シーリグ『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』読了。