災害時に行動がとれるかどうかの分岐点は、被害の悲惨さを、過去に目にした事があるかどうかの違いだけなんじゃないかな?と思い、Youtubeにアップされる今回の震災の津波映像を、こわごわ見たりしてるんですが…、
そんな観点からもアプローチしているように読める、2004年に書かれた著書 広瀬弘忠「人はなぜ逃げおくれるのか〜災害の心理学」を紹介します。
災害時ヒトはこういう心理状態におちいるという事を知っているかどうか?できっと違うと思う…ので、おすすめの書籍です。
なるほど〜とうなる部分がたくさんありすぎるんですが、以下にいくつか箇条書き
・災害時の避難指示・命令の発令にしたがうヒトは全体の半数。現代人は安全になれすぎてしまって、危険を実感できない
・私たちの心は、予期せぬ異常な出来事や危険にある程度、鈍感に出来ている。そうでないと日々の情報を処理しきれないから…。よってある程度の異常を、正常の範囲内の出来事と処理しようとしてしまう
・現代の多くの災害・事故でパニックはほとんど起きない・起きていない。メディアなどのパニック神話は古い災害観に根ざしている
・津波経験があるかないかで避難行動がとれるかとれないかがわかれる
・パニックに対する過度の恐怖により、緊急性を伝えきれずに、結果として被害を拡大してしまうことがある
・防災に対する備えは効果の見えにくいものであるため、金銭的に余裕があるヒト・国じゃないと備えに金を回せない
・阪神大震災では実際、裕福なヒト(防災にお金をかけた)の方が助かるケースが多かった
などなど
本の中では他にも、被災した場合の、ヒトの「心と身体」が反比例する働きなど、いざという時、知っておくと、少しでも客観的になれるんじゃなかろうか?という話が、たくさん紹介されていました。とてもタメになる本でした。良かったらぜひ。
また、以下にこわごわ見ている今回の震災の映像や写真サイトのリンク貼っておきます。知っておくに越したことはないですから…。
+ YouTube – 南三陸町志津川高校から見た津波の様子 Tsunami attacking in Minami-Sanriku
+ YouTube – 津波 TSUNAMI – Earthquake (3/11) 20110411
+ YouTube – 大津波にのみ込まれる瞬間の気仙沼市街
+ Japan tsunami and earthquake: Pictures of recovery 3 months later | Mail Online
+ 震災のお見舞いを申し上げます。地震の被害状況を伝えるニューヨークタイムスなどの海外メディアの報道写真。
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