フリーマガジン「R25」が、リクルートの社内コンペからテストを経て創刊され、世の中に深く浸透していく様子が書かれた「R25のつくりかた」を読了しました。本冒頭、R25のコンセプトとして、本・新聞を読まないとされるM1層（20歳〜34歳）をターゲットに、ネットのヤフーのように、雑誌のポータルを目指した…うんぬん、と書かれているのに驚きました。

「雑誌のポータルって確かになかったよね…」

本ではR25を作る過程、何度もヒアリングをしている様子が書かれていて

・M1層は文字媒体を読んではいないが、実は本や新聞を読みたいと思っている

・新聞を読んでも予備知識がない為、自分に関わるニュースなんだと思えなくて断念している

という実態を掴み、R25がニュースの入り口になるべく「そもそもコレってどういう事だっけ？」という記事に特化していく様子が書かれていました。この時に気をつけるべき事は「記事を書いている目線」だそう。「そんなことも知らないの？」という視点にたたないように最新の注意をしてるんだって…なるほどね…。

その他にもM1層は同世代のいわゆる成功者の話を聞くのは辛い…というリサーチから、R25には毎週ちょっと上の世代の人のインタビュー「BREAK THROUGH POINT〜つきぬけた瞬間」が掲載されるようになった話。

航空会社の広告を載せるページの前４ページに「たまには１泊２日の国内プチ旅行」みたいなコンテンツを企画し、そのプチ旅行先は、実はその航空会社の路線しかないようにして広告価値を上げている…など「えっ！それ大丈夫なのw？」とも思えるような雑誌と広告のクロスメディア事例なども紹介されていました。

「色々参考になりましたヨ。よろしければ。」

【送料無料】「R25」のつくりかた

＋ 深澤直人氏のシンプルなデザインの奥深さ（戦略＋潔さ）を垣間みれる著書「デザインの輪郭」読了。デザイナーはもちろんモノ作り人必読かも！？

＋ 著書「フィンランド豊かさのメソッド」〜透明性のあるフィンランド社会への国民の信頼と忍耐、そして生涯学習社会のインフラ整備。

＋ 大人の夏の夜の読書におすすめ！辻村深月氏の著書「ぼくのメジャースプーン」を作家石田衣良氏が読売新聞で絶賛してたので読んでみました。

＋ 冒険家 植村直己氏の著書「極北に駆ける」は映画「植村直己物語」よりも生の声が聞こえてくるようで面白かった。

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