著書「フィンランド豊かさのメソッド」〜透明性のあるフィンランド社会への国民の信頼と忍耐、そして生涯学習社会のインフラ整備。

2010年 4月 2日

著書「フィンランド豊かさのメソッド」〜透明性のあるフィンランド社会への国民の信頼と忍耐、そして生涯学習社会のインフラ整備。

フィンランドと言うと何を連想しますか?yokoyamaはケータイ電話のノキア、映画かもめ食堂…、この2つしか思い浮かばなかったんですが、ひょんなことから読んでみようと思った、堀内都喜子さんの著書「フィンランド豊かさのメソッド」が面白かったので紹介します。フィンランドの文化や生活の様子がとても興味深いです。



興味がある人にはぜひ手にとって欲しいので、以下に、特にフィンランドの教育面を中心に「へぇ〜」と思ったポイントを箇条書き。

・フィンランドの学校は教科書を毎年使い回す(お下がり方式)

・フィンランドの学校は掃除が無い。掃除は業者の仕事

・フィンランドの学校は授業が少なく夏休みは2ヶ月以上あるのに学習到達度が世界1位

・高い消費税の反面、教育は大学まで授業料無料

・ほとんどの家庭が共働きな一方、半数以上の社会人が働きながら勉強をしている

などなどこの他、

・会社員は有給休暇は消化する義務があり夏休みも4週間〜8週間なのにビジネスの国際競争力1位

・家はお父さんが何年もかけて建てるもの。

・子供が生まれると育児セットが国から支給される(未婚の母でも…)

など、興味深い内容がたくさん紹介されてました。

また、フィンランド版バブル崩壊の後、国の政策が教育と福祉にお金を回す事になり、

・除雪作業等、道路整備がおろそかになる

・無料の病院で診てもらうには2〜3日待つ

・会社の夏休みが4〜8週間なので、経済が停滞する

というような様々な問題もあるんだけど、国民はそれも、ある程度、我慢するというか受け入れている、という話も紹介されてました。

メディアで聞かれるフィンランドの話の多くは税金が高い話ばかりフューチャーされがちなので「消費税17%ってのはね…」とyokoyamaもスグ思っちゃうんですが、この本ではフィンランドの国民自身が「税金は高いけれどその分恩恵を受けている」と感じてる事が紹介されてるのも印象的でした。

もともと、なぜこの本を読もうかと思ったか?なんですが、日々日本の政治がダメなニュースを見ていて…、政治がイイとされてる国って果たしてこの世にあるの?と疑問に思ったから…で、どうやらフィンランドの政治はイイらしい…ということで、この本にたどりつきました。

本ではスバラしい政治家の話も紹介されてるんですが、それよりも、上で紹介したような話がオモシロかったのでそっちを紹介しちゃいました。フィンランド気になっちゃってる人には、ぜひおすすめします。



3 Responses to “著書「フィンランド豊かさのメソッド」〜透明性のあるフィンランド社会への国民の信頼と忍耐、そして生涯学習社会のインフラ整備。”

  1. Tweets that mention 著書「フィンランド豊かさのメソッド」〜透明性のあるフィンランド社会への国民の信頼と忍耐、そして生涯学習社会のインフラ整備。 | wagonR35〜R35デザイナーに見えるもの - Says: 2010年 4月 2日 at 11:22 PM

    […] This post was mentioned on Twitter by bluerasheen. bluerasheen said: 著書「フィンランド豊かさのメソッド」〜透明性のあるフィンランド社会への国民の信頼と忍耐、そして生涯学習社会のインフラ整備。 – http://tinyurl.com/y8umyoh […]

  2. 雑誌のポータルを目指した…フリーマガジン「R25」創刊話が書かれたリクルート藤井大輔氏著書「R25のつくりかた」読了。クロスメディア事例が面白い。 | wagonR35〜R35デザイナーに見えるも Says: 2011年 2月 28日 at 4:19 PM

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  3. 間接的な労働時間をどう削減していけばいいのか?のヒントになる!?ティモシー・フェリス著「なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?」読了。 | wagonR35〜R35デザイナーに見える Says: 2013年 1月 22日 at 12:34 PM

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