教育系サービスを考えている人におすすめ!サルマン・カーン『世界はひとつの教室 「学び×テクノロジー」が起こすイノベーション』読了。

2013年 11月 15日

教育系サービスを考えている人におすすめ!サルマン・カーン『世界はひとつの教室 「学び×テクノロジー」が起こすイノベーション』読了。

サルマン・カーン『世界はひとつの教室 「学び×テクノロジー」が起こすイノベーション』を読了しました。最近読んだ本の中では最も面白く興味深い内容で、2回続けて読んじゃいました。

「学び×テクノロジー」でイノベーションを起こす!
いま世界が注目する教育プラットフォーム「カーンアカデミー」の創設者が書き下ろす、教育の未来形。

「質の高い教育を、無料で、世界中のすべての人に提供する」――そんな壮大なスローガンを掲げ、いま世界のいたるところで学校教育のありかたを大きく変えつつあるNPOがある。「カーンアカデミー」だ。
カーンアカデミーのサイト(khanacademy.org)上には、数学、科学、経済、ファイナンス、歴史、美術などのレッスンビデオが4000本以上並び、ユーザーはこれらを無料で閲覧・学習することができる。サイトアクセスは月間5400万ページビュー、ユニークユーザーは月間530万人(2013年2月時点)と、いま世界で最も注目を集めるオンライン教育プラットフォームのひとつだ。

カーンアカデミーの始まりは2004年、当時ヘッジファンドのアナリストとして敏腕をふるっていたサルマン・カーンが、ひょんなことから12歳のいとこの家庭教師を引き受けたことがきっかけだ。
地理的に離れた土地に住むいとこに勉強を教えるため、試行錯誤の末にカーンが思いついた方法が「レッスン動画をYouTubeにアップすること」。ほとんど偶然の産物で行きついた試みだったが、カーンはこの経験から、オンライン教育が秘める途方もない可能性に気づいていく。
やがてビル&メリンダ・ゲイツ財団やGoogleまでもがカーンアカデミーの潜在能力に注目し、巨額の出資を決定。2009年、カーンはついに生業だったアナリストの職を辞し、カーンアカデミーの仕事にフルタイムで取り組むようになった。

「テクノロジーには、教育をもっとポータブル、フレキシブル、パーソナルにする力、独創性や個人の責任感をはぐくみ、学習プロセスに宝探しのわくわく感をとり戻す力がある」。カーンは本書のなかでそう語る。アメリカの生徒たちだけでなく、ヨーロッパの街角で、インドの村で、そして若い女性がときに内緒で教育を受けようとしている中東の町で、インターネットにさえつながれば、子どもも大人もカーンアカデミーで学ぶことができる。

本書はまた、次のような問いをも私たちに投げかける。
・なぜ学校では、科目を切り分けて教えるのか?
・なぜテストは、80点でも『合格』とされるのか?
・なぜ教室には、同じ年齢の生徒だけが集められるのか?
・なぜ学校には、長い夏休みがあるのか?
これらはどれも、従来の学校教育にとっては当たり前の事柄だ。だが、「学び」が「テクノロジー」と出会ったいま、私たちはその“当たり前”を疑ってみる必要がありはしないだろうか。

本書は、カーンアカデミーの驚くべき成長の物語であると同時に、いやそれ以上に、従来の教育システムが抱えていた制約をテクノロジーがどのように解き放つのか、その可能性を探ろうとするものだ。学校教育にたずさわる方のみならず、テクノロジーが押し広げる近未来を俯瞰したい人には必読の一冊。

もともと教育系のサービスやりたいなーと思っていて、ドットインストールを勉強していてサルマン・カーンを知ったのですが、なんというかこの人美しいなと。まあ、こうはなれないけど、こういう人を目指したいなーと思う内容でした。

ちなみにTEDでもトークしてます。

ボクが教えられることと、みんなが教えられたいことのすき間をどう埋めればいいんでしょうか…どなたか教えてください…。

+ デザインには世界を変える力がある。私たちは、まだそれを知らないのだ(本文より)〜頭をガッーン!と叩かれた書籍「世界を変えるデザイン」紹介。

+ 小説・自己啓発本などの活字本読書用にKindleペーパーホワイト購入。ディスプレイを長時間見てても、目が疲れにくく軽くて読みやすい!

+ ストーリー仕立で読みやすい書籍「社長のテスト」。会社作ろうかな?とか、会社作ったばかりの人にオススメな面白ビジネス本。

+ 建築家 安藤忠雄の書籍「仕事をつくる〜私の履歴書」を読了し、瀬戸内芸術祭に行く気になったわ!

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