松井博×大石哲之の対談本「10年後の仕事のカタチ10のヒント〜シリコンバレーと、アジア新興国から考える、僕達の仕事のゆくえ」読了。

2014年 5月 13日

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松井博氏と大石哲之氏の対談本「10年後の仕事のカタチ10のヒント〜シリコンバレーと、アジア新興国から考える、僕達の仕事のゆくえ」を読了しました。

お二人とも海外を舞台に活躍している人なので、いい意味で枠を飛び出す話が満載で、体験談をもとに話しているのもとてもリアルだし、とても刺激を受けました。

とくに、ハイパーノマドとバーチャルノマド*については、最近よく考えている事でもあり「やっぱ、そうか…そうだよな」感ありました。

10年後に自分はまだ必要とされる人材であり続けられるだろうか? 不安定の時代、誰もが抱く恐怖です。 世界の競争になんて巻き込まれたくない。グローバル人材になったり、英語をつかったり、ITで起業したりなんて、そんなスーパー人材だけの世の中なんて嫌だ!

米国シリコンバレーの松井博と、ベトナムの大石哲之の二人が、恐ろしい話も、ワクワクするような話も、景気のいい話も、厳しい話も、ありのままにお話します。

私たちは、タイトルどおり、みなさんが今後の10年、20年をどう過ごすかを<自分で>考えるための材料を提供したいと思っています。自分で判断して行動できるひとは、世の中がグローバルに進もうが、どうなろうが、納得のいく人生を過ごせるのだと思います。そのための、10つのヒント。この本に、まとめました。

松井博(まついひろし)
オハイオ・ウエズリアン大学を卒業後、沖電気工業、 アップルジャパンを経て、2002年に米アップル社の開発本部に移籍。iPodやマッキントッシュなどのハードウエア製品の品質保証部のシニアマネージャーとして勤務。2009年に同社を退職し、教育事業を創業。現在は作家、経営者として活動中。

大石哲之(おおいしてつゆき)
慶應義塾大学卒。アクセンチュアを経て、株式会社ジョブウェブを創業に参画、その後作家・コンサルタントとして独立。現在は、ベトナムに住みながら、作家活動と複数の事業を回すという人生実験に挑戦中。



第一部 対談「シリコンバレーとアジアから。シゴトの現状と未来」

・シリコンバレーの60パーセント以上が、インド系を含むアジア人
・朝5時からビーチで泳ぎだすベトナム人
・アップルはいつでも、理由の有る無しに関わらずあなたを解雇できます
・非正規、正規雇用の境目のない世界
・個人商店型のキャリアの作り方
・テロリストですらノマドの時代
・プロとアマチュアの境界、中間管理職がなくなる
・インド、フィリピンのアウトソーシング産業の成長
・いまおこっているのは、「海外進出」ではなく「海外移転」
・アジアの中心から外された日本、格上げされた中国
・先進国にうまれたら自動的に豊かになれた時代の終焉
・英語や技能ではなく、仕組みをつくる側になれるかどうかが分かれ目
・ドバイで24時間はたらくインドの建設労働者
・アメリカの農作業はメキシコの不法移民に支えられている
・歴史上一番大規模な移民は、中国でおこった
・配管工の仕事は決してなくならない
・ラスト・ワンマイル・ジョブを束ねる企業の社長になる
・普通のしくみを持っていくだけで独占できる
・ITだけがすべてじゃない

第二部 10年後のシゴトのカタチ、10つのヒント
・スキルを掛け合わせていくためのヒント
・ロボットとの競争に勝てる? 感情労働というヒント
・MBAは有効? MBAより大事な判断力
・仕事選びで打算的になって後悔しないためのヒント
・アート的な感覚とビジネスに応用するヒント
・将来の目標の持ち方作り方のヒント
・仲間を増やす、経験値をあげるためのヒント
・ノマド、移動すること、地域にかかわることについてのヒント
・外国を回るときの、コツ、ヒント
・グローバル化、格差社会の恐怖感と向き合うためのヒント

あれ?これもしかするとkindle版しかないかもしれませんが、とても面白いので、ぜひ。

*ちなみにハイパーノマド、バーチャルノマドの話は、もともとは、ジャックアタリの書籍「21世紀の歴史」に詳しいそうです。

+ 10年後に食える仕事 食えない仕事が興味深い。グローバル化しても日本人に残る仕事(グローカル・ジャパン・プレミアム)

+ プログラミング避けて通れないよな…という人におすすめ。清水亮「教養としてのプログラミング講座」読了。

+ 買った本に書いてあることが、既に知っている内容だった場合の、投資額に対するこころの持ちよう。

+ 教育系サービスを考えている人におすすめ!サルマン・カーン『世界はひとつの教室 「学び×テクノロジー」が起こすイノベーション』読了。

+ これからニッチ・差別化戦略を練ろうという人におすすめ書籍「価格、品質、広告で勝負していたら、お金がいくらあっても足りませんよ」 読了。

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