瀬戸内国際芸術祭2013に行くまでわからなかった事。直島・豊島・小豆島のデザイン研修はとても気持ちイイもので2016も行きたくなってしまうかも…。

2013年 8月 3日

瀬戸内国際芸術祭

瀬戸内海の島々を舞台に今年、春・夏・秋と開催されている瀬戸内国際芸術祭に、2泊3日のデザイン研修で行ってきました。

瀬戸内国際芸術祭

仕事終わりで夜クルマで関東を出発。8時間位かかって岡山県の宇野港に到着。そのままフェリーで直島に渡って一日見学。次の日も一日豊島(てしま)見学。最終日も小豆島一日見学。で、その夜クルマで帰るという歳甲斐の無い弾丸ツアーでしたが、芸術作品はもちろん、瀬戸内海の海や島々の風景・佇まい、島民のフレンドリーさもあって、とても刺激的なイイ研修になりました。

瀬戸内国際芸術祭

芸術祭はトリエンナーレという3年に1度のかたちになっているので、今年行かないと3年行けないので、どうしようか迷っている人はぜひ。以下に行くまでよくわからなかった事をシェアします。



まず芸術祭の骨子。(帰ってきてから調べましたけどね)

瀬戸内国際芸術祭(せとうちこくさいげいじゅつさい、英題:Setouchi Triennale)とは瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代美術の国際芸術祭。トリエンナーレ形式で、第1回は2010年に開催され、第2回は2013年に開催。

芸術祭の舞台となる瀬戸内海ははるか昔より交通の動脈として、多くの新しい文化を伝播する役割を担ってきた。瀬戸内の島々には伝統的な文化や美しい自然景観が残っている。しかし、今、島々は高齢化、過疎化により活力を失いつつある。 瀬戸内国際芸術祭の開催で、島の住人と世界中からの来訪者の交流により島々の活力を取り戻し、島の伝統文化や美しい自然を生かした現代美術を通して瀬戸内海の魅力を世界に向けて発信し、地球上のすべての地域の「希望の海」となることを目指している。
芸術祭は、瀬戸内の島々を中心とした各地に展示される美術作品、アーティストや劇団・楽団などによるイベント、地元伝統芸能・祭事と連携したイベントなどで構成される。(wikipedhiaより)

瀬戸内国際芸術祭

事前にガイドブックを購入し調べたら、とりあえず見たい作品は、直島と豊島、小豆島にあることがわかり各島を1日ずつ回ることに。

各施設の入場にはパスポートが便利みたいだったので、宇野港のインフォメーションで購入。パスポート4500円のほか、パスポート持っていても追加で入場料金払う施設もありました。入場関係で三日間パスポート込みで8000円位払ったと思います。

瀬戸内国際芸術祭

各島への移動は、ホテルを本島・岡山県にしたので、拠点となる岡山の宇野港まで毎日クルマでいき、そこから各島へ出ているフェリーや高速艇に乗って移動しました。

人だけの運賃だと片道600〜1500円程度でしたが、クルマを運ぶとなると、4000〜8000円位払いました。また宇野港には500円/1日の駐車場もありました。

島内はスポット同士をつないだ無料送迎バスなどもあり、たくさん利用しました。

<直島のよかったスポット>

宮浦港瀬戸内芸術祭

直島の宮浦港インフォメーションセンター(海の駅なおしま)/建築家妹島和世+西沢立衛のユニットSANAA

建築ってなんとなく囲むものだと思ってましたが、こういうのもいいのか…と。たえず海風が通り抜けてなんとも気持ちイイ。

瀬戸内国際芸術祭地中美術館

地中美術館/建築家:安藤忠雄

安藤は島の多くの建築に関わっていて、安藤の芸術祭?と思えるほど。どれもイイ感じでした。

地中美術館

ちなみに、上からみるとこのようになってます。ステキやん。

その他にも直島では、ベネッセハウスミュージアム、ANDO MUSEUM、南寺、李禹煥美術館(リウファン)など周りました。

<豊島のよかったスポット>

瀬戸内芸術祭豊島美術館

豊島美術館/建築家:西沢立衛、アート:内藤礼

中が撮影できないのですが「建築ってなんとなく冷たい…」と思っていたyokoyamaの概念を崩してくれる、素晴らしい建物と演出でした。コレはぜひ!

瀬戸内国際芸術祭

遠い記憶/芸術家:塩田千春

瀬戸内芸術祭

タイムマシーンのようで、とても良かったです。

この作品は建物の老朽化で、2013でみおさめになってしまうよう。ガイドブックで見ていたよりも、実物はとても存在感があるので、ちょっと集落が他の作品から離れていますが、チャリンコで汗だくになりましたが、行ってよかったです。

豊島ではその他にも、島キッチン、トムナフーリなど行きました。

<小豆島よかったスポット>

瀬戸内芸術小豆島ドットアーキテクツ

ドットアーキテクツのUmaki camp。

瀬戸内芸術小豆島ドットアーキテクツ

ココは建物というより、ココ自体がハブとなって、地域の人達と観光客を結ぶ場所みたいになってました。

瀬戸内芸術小豆島ドットアーキテクツ

冷たいお茶をご馳走になれると伺ったのですが、「トマトたべる?」「スイカたべる?」「ところてんたべる?」と、地域のボランティアのおじさんやおばさんが、まるで親戚のようにもてなしてくれるのが、面白かったです。ご馳走になりました。

瀬戸内芸術祭graf小豆島カタチラボ

小豆島カタチラボ/graf

grafはデザイン集団なので、芸術というよりはデザインなので、とてもわかりやすく展示・陳列していました。

瀬戸内芸術祭graf小豆島カタチラボ

小豆島に伝わる伝統技法を、今の技術を合わせてより高めよう…みたいな取り組みをしていました。ラフスケッチがうまいね!

小豆島はこの他に、福武ハウス、オリーブのリーゼント、山崎亮の小豆島町コミュニティアートプロジェクトなど見学。

瀬戸内芸術祭

レンタルバイクで汗を書きながら、こんな景色を見ながら、島を自分の足で漕いでまわるという体験が、とても達成感があり、特別なものに思えて、ビールも美味いし…、コレを3年たつと、またやりたくなるのだろうな…と思いました。

瀬戸内芸術祭iPhoneアプリ

芸術祭公式のiPhoneアプリは、GPSでマップが見れるので、どっちに行けばいいの?という時、ガイドブックと合わせて役立ちました。

瀬戸内芸術祭

ざっとかかった費用(1人あたり)

チケット/8000円
船/280円〜1000円(人のみ)
高速料金/1万円
ガソリン/1万円
レンタル電動自転車/1000~2000円(1day)
後は宿泊と食事ですね。

瀬戸内芸術祭小豆島うどん

食事はさぬきうどんが美味すぎるので、うどんばかり食べてました。特に小豆島のうどん屋とろん家は、店のたたずまいもそうですが、地元ナンバーのクルマがたくさんとまっていて、美味しかった。また太ったなオレ…

瀬戸内国際芸術祭

パスポートは首からぶら下げて、作品ごとにハンコラリーのようにハンコ押してもらいます。貯まっていくとなんかウレシイ。

瀬戸内芸術祭小豆島

こういう芸術祭を実行していく人、その人達を受け入れさらにボラとして参加して楽しむ町民、趣旨に賛同するアーティストやスポンサー、世の中にはエラい人達たくさんおるのだなーと。

数日見ただけなのでアレですが、このような商業っぽさを感じさせない取り組みこそ、これからのコミュニケーションだったりデザインだったりするのでしょうね。こっち側にコミットしていきたいものですがね…はてさて…。

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