来週のNHKプロフェッショナル仕事の流儀で特集される、九州新幹線「つばめ」などの工業デザイナーの書籍『水戸岡鋭治の「正しい」鉄道デザイン』読了。

2011年 3月 30日

工業デザイナー水戸岡鋭治氏の『水戸岡鋭治の「正しい」鉄道デザイン〜私はなぜ九州新幹線に金箔を貼ったのか?』を読了しました。水戸岡さんは九州新幹線「つばめ」を始めとする九州の特急電車などをデザインしている人で、電車の外観にとどまらず、電車のコンセプトや各車両内部のスペースデザインにまでこだわる事で、とても有名な人だそう…。



本のなかで印象的だったのは次の一節

とかくデザインというと「シンプルにすべきである」という考えが、ずっと私たちデザイナーを支配していました。それに抗うように、たくさんの価値のあるもの、楽しいものを詰め込むデザインをしてきたわけですが…

このような考え方ってのは、いわゆるプロの口から聞く事はめったにない事なので、コレだけの実績を持つ人が経験則として語る事がとても興味深かったです。

本の中では他にも、九州エリアを走る電車の内装を作るのだから、九州で生産される木や技術を使う…といった地産地消的事例などが紹介されていました。興味のある人はどうぞ。

ちなみに来週のNHKプロフェッショナル仕事の流儀は、ちょうど、水戸岡鋭治特集「列車は走るビックリ箱」。なんかイイタイミングで読んだなーと思ってます。番組も見よっと。

+ 本をヒットさせるなら、あのデザイナーに頼むしべし!と言われる鈴木成一デザイン室『鈴木成一 装丁を語る』より、イイデザイン表紙本勝手にランキング!

+ 深澤直人氏のシンプルなデザインの奥深さ(戦略+潔さ)を垣間みれる著書「デザインの輪郭」読了。デザイナーはもちろんモノ作り人必読かも!?

+ デザインには世界を変える力がある。私たちは、まだそれを知らないのだ(本文より)〜頭をガッーン!と叩かれた書籍「世界を変えるデザイン」紹介。

+ 35年前に「デザイナーは結局ゴミを作り続けている…」という視点で世界を見ていたなんて驚き!ヴィクター・パパネック「生きのびるためのデザイン」

+ 水戸岡鋭治 – Wikipedia

+ 放送予定 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀



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