iPhoneのCMを熱心に見るのは、すでにiPhoneを買った人である…コマーシャルはセールスプロモーション(販売促進)にはならない!?

2009年 10月 12日

iPhoneのCMを熱心に見るのは、すでにiPhoneを買った人である…コマーシャルはセールスプロモーション(販売促進)にはならない!?

およそ35年くらい前に書かれた(つまりボクらが生まれた頃)工学者 糸川英夫氏の著書「逆転の発想」「続・逆転の発想」「新・逆転の発想」をサッーっと斜め読みしました。その中で印象に残るハナシが三つ四つありましたが、なかでもタイトルにも書いた「コマーシャルは販売促進にならない」というハナシが、仕事柄とても興味深かったので紹介します。

どんな論理かというと…。



コレは糸川氏の理論ではなくて、アメリカのフェスティンガーという学者の研究成果だそうで、それを糸川氏が著書の中で紹介しているんですが…

AppleのiPhoneのCMを見る人は、iPhoneを既に買って持っている人ということになる。というのは、Apple社のiPhoneのCMは当然「アップル社のアイフォーンは世界一いい携帯電話です」と宣伝するから、それを持ってる人は「オレはイイ買物をした」と満足するわけで、気持ちがいいから熱心に見る。ところが他社のケータイを持っている人は、iPhoneのCMは自分の選択の誤りを指摘されるようなものだから、はなはだオモシロくなく、早く終らないかとイライラする。当然アタマに入ってこない…。(著書より抜粋。文中ではクルマをたとえにしていました。)

この文章の結びは「この理論が発表されてから、アメリカのCMはかなり変わったそう」と書いてあります。はたしてドウ変わったんでしょう?少なくとも日本はなにも変わってないように見えますよね…どういうことなんだろう…。

本の内容と全く関係ありませんが、

ニキビのプロアクティブのCMが最近目についてイライラするんですが、もはやこれも同じ原理!?オモシロいなあ…。(別にニキビ悩んでません…そんな歳じゃないし…)

著書を知ったきっかけは以下のブログです。内容に少し触れているので興味のある人はどうぞ。

+ 【書評】 逆転の発想 – IDEA*IDEA ~ 百式管理人のライフハックブログ



One Response to “iPhoneのCMを熱心に見るのは、すでにiPhoneを買った人である…コマーシャルはセールスプロモーション(販売促進)にはならない!?”

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