山梨県北杜市 清里高原にあるキープ協会「やまねミュージアム」に、

天然記念物のヤマネ（ヤマネズミのような、リスのような）を見に行きました。

「だけどココ、ヤマネ見れないんです…。」

どうなんですかね？こういうの…。ホームページを見ても、まるでやまねが見れるかのように書いてるんですけど…（見れないとは書いてないし、書いてるとしても、普通にホームページを見た限りでは、わからない）もし、ヤマネをみるために、交通の便の悪い清里まで来た家族がこんな目にあったら…ひどいヨ、マジで。

「えっ！ヤマネ見れないの？展示パネル見せるだけ？」

と聞いたら、ミュージアムの人は、バツが悪そうに、

「ヤマネは冬になると冬眠するので、その時だけは見ることができます」

だって…。まあ、天然記念物だからしょうがないかもしれませんが、

いずれにせよ、見たかったし、触りたかったなー。

ということで、姑息なミュージアムのやり方にR３５おじさんは納得出来ず、

結局、ミュージアム見学はやめました。が、このやり取りの中、

ミュージアムの人も、さすがに引け目を感じるのか？

ミュージアムから５分くらいの場所にある野生のヤマネを守る！？

ヤマネブリッジ（アニマルパスウェイ）の場所を教えてくれたので、

そちらに行ってみる事にしました。

ヤマネブリッジとは、道路によって森が分断されたことによる、

エサ取り場の減少や、他の森のヤマネとの繁殖機会の減少、また車にひかれるなど、

ヒトのせいでやまねに迷惑をかけているのを、軽減する目的で作られたものだそう。

その第１号がコレ。一見、道路標識の橋に見えますが、ヤマネブリッジも兼ねてるそう。

総工費２０００万！

「高すぎるだロー！」って批判をあびまくって、次に総工費２００万で作ったのがコレ。

今度はやけに手作り感アリアリ。

だけど森の中では、フラフラする木の枝を走ってるんでしょうから、

こっちの方がリアルでイイんじゃないですかね？

景観も損ねないし（←コレはまたヒト目線になっちゃいますが…）。

ヤマネブリッジは、フクロウなどの外敵から身を守る為に、金網がはりめぐらされ、

ブリッジを支える両端は、木を巻いた電柱を利用してました。

この木の皮を、ヤマネやリスやネズミが、登ってくそう。

「で、実際、ドウなの？」ってのが以下に。

「おぉーいるねえー。」

左下の画像のケーブルにつかまっているのがヤマネだそうです。

ちなみに、この画像は、先程のやまねミュージアムで見る事が出来ます。

ミュージアムの人いわく、ヤマネブリッジの建設費は建設会社が。

ビデオカメラはNTTが、それぞれ出資してるとのことでした。

「税金じゃないの？企業の文化的な感じの活動なの？」と聞くとハイと…。

（以下のリンクからキープ協会も参加してるようです。）

「それにしても、一番観光客がくる夏にヤマネ見れないと、お客さんこないでしょ？」

って、最後に余計な質問すると「そうなんです…」とミュージアムの人。

帰り道、なんとなく、イヤな感じを拭えないまま考えてたんですが、

結局のところ、たくさんの人にやまねを見てもらう為にも、

今はガマンの時で、ブリッジなどによって数が増えるのを待つしかないか…

という考えに…。

だけど、コレとソレ（ホームページにヤマネは見れないと表記しない事）は

「話が別だぜ！」としつこいR３５おじさん、なのでした。

＋ 分断された森をつなぐ橋 アニマルパスウェイ

＋ 林政課　ヤマネ保護の取り組み／北杜市

＋ 山梨県清里高原 キープ協会｜やまねミュージアム(環境研究所)