心肺蘇生法とAEDを使った救命処置を習いに、横浜市民防災センターに上級救命講習に行ってきました〜前篇

2009年 5月 27日

最近、駅などでよくみかけるAED。救急車到着までにAEDをやってるとやってないでは救命率が数倍違うということで設置が増えているんだそうです。AEDの操作自体は「誰でも使える」って言ってますが、実際知らないと積極的に動けないじゃないですか?でも動けないのはイヤじゃないですか?

というわけで、消防署が主催する講習会に行ってきました。結論から言うと、AED自体は誰にでも使えますが、AED使用の前後にやるべきことがたくさんありました。

 

講習会は普通救命クラス(3時間講習)と上級救命クラス(8時間)があって、

yokoyamaは赤ちゃんや子供の救命も習えると言う事もあり、

上級救命講習やってきました。

「メイも出来たしね…オイも出来るしね…」

 

救命の手順はざっとこんな。

1.反応を確認する

2.助けを呼ぶ

3.気道の確保と呼吸の確認

4.人工呼吸

5.胸骨圧迫30回と人工呼吸2回

6.AEDの電源を入れパッド装着

7.AEDで心電図解析

8.電気ショックor胸骨圧迫

9.胸骨圧迫30回と人工呼吸2回

 

文字だけ読むとムズカシイですよね。ですが、講習会ではこれを、

体を動かしながら何回もやるので、体に身につく感じになっています。

 

とくに良かったのは2の助けの呼び方。

ポイントは周りのたくさんの人の中から、特定の人を選び、

指差し、アイコンタクトをして頼むってこと。

「あなたは119番して下さい」

「あなたはAEDを持って来て下さい」

ってやるんだそうです。

たくさん人がいると、誰かがやるってなって、人って動けないから、

それを回避する為にも、特定の人を選んで助けてもらうんだそうです。

 

また驚いたのは、人工呼吸はやらなくてもイイくらいのことを言ってた事。

胸骨圧迫の方が大事らしいです。胸骨圧迫ってこんなです。

人工呼吸は血液感染も怖いし、現在は省略してもイイとされてるんだそうです。

(人工呼吸時の感染予防のマスクももらいました。)

 

このようにして、人工呼吸と胸骨圧迫を繰り返しているうちに

AEDが届いたらAEDを使う訳ですが、AEDの使い方自体は、

AEDの電源をいれれば、あとは機械が「パットを装着して下さい」などと、

勝手にしゃべってくれるので、使えるっちゃあ使えます。

 

だけど、講習を受けた感想はAEDの前後の胸部圧迫にこそ、

救命の本質がありそうな感じでした。救急車がくるまで、

とにかく胸骨圧迫をやり続けるよう口酸っぱく言ってました。

講習会でも8分くらいやらされ、みんな汗かいてました。

(横浜市では救急車の到着まで平均6分かかるそうです)

 

「肋骨なんて折れたってくっつくから、とにかく胸骨圧迫をやるように」

という言葉が印象的でした。生死の仕事してる人のリアルな言葉。

 

〜後篇へ続く。



4 Responses to “心肺蘇生法とAEDを使った救命処置を習いに、横浜市民防災センターに上級救命講習に行ってきました〜前篇”

  1. とんちゃん Says: 2009年 5月 28日 at 11:39 AM

    おひさしぶりでーす 皆さんお元気ですか~

    俺も以前、受けたことあるけど、その時も肋骨折るくらいの気持ちでやって下さいね!もし肋骨が折れて内蔵に刺さって死んでも、訴えられる事はないので、安心して思いっきりやっちゃって下さい~って言ってたよ

    つうか、俺の場合、確実に1・2本は折っちゃうような気がする

  2. 心肺蘇生法とAEDを使った救命処置を習いに、横浜市民防災センターに上級救命講習に行ってきました〜後篇 | wagonR35〜R35デザイナーに見えるもの Says: 2009年 6月 4日 at 10:16 PM

    […] (心肺蘇生法とAEDを使った救命処置を習いに行ってきましたの続き) […]

  3. 英語表記の商品訴求広告なのに「パッと見で」内容がズドンッと伝わってくるメッセージ性の強いクリエイティブなオモシロ広告。 | wagonR35〜R35デザイナーに見えるもの Says: 2009年 11月 14日 at 11:51 AM

    […] […]

  4. キャッチコピー「AEDは、話します。」と、リードコピー「AEDが、あなたの勇気を“後押し”します。」が秀逸なAC JAPANの支援広告キャンペーン。 | wagonR35〜R35デザイナーに見えるもの Says: 2010年 9月 15日 at 12:26 AM

    […] + 心肺蘇生法とAEDを使った救命処置を習いに、横浜市民防災センターに上… […]

コメントを書く